ささっと 決算

【2020年1月 ささっと決算】paypal eBay

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【2020年1月 ささっと決算】paypal eBay

対象企業:ペイパル、eBay

Earning Callを片っ端から力技で確認。

◆PayPal

基礎知識

  • Paypal(オンライン決済サービス)
  • Venmo(個人間送金)
  • Xoom(国際送金)
  • Honey(買収したオンラインクーポン)

業績概況

  • 四半期は好調。後半がさらに好調。ホリデーシーズンが良かった。12月は強かった。そして率直に言って、1月も好調。
  • 過去1年間、PayPalプラットフォームを大幅に改善し拡張
  • エンゲージメントが継続的に増加
  • 今年初めて、エンゲージメントが2桁増加。アクティブアカウントあたり10%増加。
  • 2019年、eBay事業からの収益は4%減少。収益の14%を占める2015年末以降、eBay の収益は、年率2%で成長しているが、割合は26%から14%に減少。同期間、他事業の成長率は22%。(eBayの10倍の成長率)
  • Venmoは四半期に290億ドルの処理を行い、56%成長
  • 取引高は1,020億ドルに増加。
  • Venmoの顧客ベースは5,200万のアクティブアカウント以上。
  • 現在の収益稼働率は4億5,000万ドルを超えた。

Honey

  • 今月初め、Honeyの買収を完了。Honeyとその補完機能をPayPalネットワークに追加すると、関連性が大幅に変わり、消費者や商人との商取引の初期段階での関与が促進される。
    Honeyはオンラインクーポンを提供する。ブラウザ拡張機能を提供し、オンラインショップで商品を閲覧時に該当クーポンを提示してくれる。決済直前で使われるHoney決済機能を持つPaypalは相性が抜群に良いように思われる。Honeyの保有する情報はマーケティングにも活用可能と推察される。)
  • Honeyは単なるクーポンではないモバイルショッピングアシスタント。これはオファープラットフォーム。それは報酬を提供する価格追跡ツールとアラートです。それらはドロップリストとウィッシュリスト。Honeyチームは、昨年だけでも、顧客が10億ドルを節約していたと想定している。

Venmo

  • VenmoはSynchronyとVenmoクレジットカードを提供する契約を締結。(Visaがパートナー。)
  • VenmoにPaypalを追加する予定。(他にもVenmoの収益化に貢献するサービスがいくつかあり、それらが導入され次第、明らかにする予定。)
  • 昨年、Netflix、Pepsi、ChipotleなどがVenmoペイアウトに対応。
    四半期に、Chubb Insurance、AsurionCombined Insuranceなどの保険会社に代わって請求の支払いを開始。
  • ユナイテッド航空は現在、当社のプラットフォームを活用して、世界中の乗客に手荷物受取所の料金を支払っている。
  • ウォルマートは当社の機能を使用して、支払いを行っている。

Paypal、Xoom

  • シティバンクの機関顧客が顧客のPayPalウォレットに直接支払いへの対応発表。12月に、FISとの取引を完了。これにより、Pay with Rewardsの機能を米国の数千の金融機関に拡張できる。
  • Uberとの関係を拡大。ヨーロッパ、ブラジル、インド、および中東全域で支払いに対応。
  • 12月には、MercadoLibreと契約を締結。PayPalは、ブラジルとメキシコのMercadoPagoオンラインチェックアウトの支払いで利用可能。MercadoLibreマーケットプレイスの越境ECで利用可能。
  • 世界中のPayPal加盟店でMercadoPagoを支払いに対応。また、MercadoPagoユーザーがMercadoPagoウォレットに直接送金に対応することで、Xoomの存在感を拡大。
  • Xoomの国際的な拡大の継続に加えて、第4四半期に、Xoomの顧客がWalmartおよびEuronetとの戦略的提携を通じて米国の受取人に送金する機能を開始。米国の顧客は、Xoomを使用して、全国の5,000近くの場所で、迅速に送金できるようになった

中国展開

  • 12月、GoPayの買収を完了。中国でオンライン決済のライセンスを取得した最初の外国決済プラットフォームとなった。この取引で対応可能な市場機会が劇的に増加する可能性がある。(中国のデジタル決済は、今後4年間で1.5兆ドルから3兆ドルに増加すると予想。ユーザー数は10億を大きく超える予想。)
  • 先週、UnionPay Internationalと提携を発表。China UnionPayグループの一部としてカードを発行。(UnionPay Internationalは、中国本土以外で1億3,000万枚以上のカードを発行し、ネットワーク上に75億枚以上のカードを保有する。)
  • 契約の一環として、共通のお客様は30か国以上でPayPalウォレットにU
    nionPayカードを追加できる
    ようになり、UnionPayのお客様は世界中の2400万人のPayPal加盟店でシームレスに買い物をすることができる。
  • 彼らの支払い手段をウォレットにリンクし始めることができると信じている。China UnionPayとPayPalは、中国の商人とのPayPalウォレットの受け入れを拡大することを検討しており、これにより、中国に来る旅行者もPayPalウォレットを使用して購入できるようになります。開発と実装に時間がかかりますが、それが私たちのビジョン。
  • これは、Visa、Mastercard、Discover、Amexを1つにまとめたものと同等の取引。

VisaのPlaid買収について

  • Visaの買収を好感。
  • いくつかの大規模な銀行とデータ連携するためにPlaidと一緒に働きかけている。
  • Visa、Mastercard、その他のネットワークと緊密に連携しているが、Visaとは非常に緊密に連携している。
  • 私たちはPlaidに投資しているので、非常によく知っている。
  • VisaがPlaidネットワーク上で行うセキュリティ強化により、銀行はPlaidをより快適に利用できるようになる。VisaからのPlaidのアナウンスメントで見たように、私はVisaと協力して、Plaidを所有しているこの共同プラットフォームをどのように活用できるかを楽しみにしている。

募金から見るデジタルマーケット

  • 過去1年間、PayPalコミュニティが慈善活動で集めた資金は過去最高を記録。2019年通年、PayPalコミュニティは100億ドル以上を慈善団体に寄付。12月には10億ドル以上が寄付された。火曜日に、記録的な1億600万ドルを調達。世界のデジタル決済と商取引は長期的に急速に成長している。

総括および今後

  • Honey and GoPayの買収とMercadoLibreとの商業パートナーシップでアクセスできる市場は著しく拡大
  • 2020年の成長投資は、最近の買収中国および国際市場でのインフラストラクチャの拡大、Venmoの収益化店頭でのPOS構想に重点を置いている。

◆eBay

ビジネス概況

  • PayPalから分離して以来、当社は希薄化後の発行済み株式の約35%を買い戻しました。
  • GMV(Gross Merchandise Value:売上、流通取引総額)は主に2つの逆風により減少
  • ライフタイムバリューの高いバイヤーを活性化させなかったマーケティングを削減し、短期的なGMVとバイヤーの成長を抑えることで、テイクレートの向上と収益性の向上を促進することを示しました。2つ目は、米国の州によるインターネット売上税の導入です。この展開は予想よりも早く行われ、中小企業や消費者の売り手が影響を受け、市場に代わって収集して送金する必要がありました。この逆風は、米国のインターネット販売税※が完全に展開されるまで続くき。

(※インターネット販売税:米最高裁は2018年6月21日、州政府がネット通販業者から売上税を徴収することを認める判決を出した。これまでは1992年の判例で、州内に店舗や物流施設など物理的な拠点を持たない業者に対して、州は売上税の納付を義務付けることができなかった。そのため売上税がない一部の州に拠点を置いて税の納付を回避する動きもみられた。この判決で、ネット通販は実店舗に対し税金面での優位性を失う。購入品には消費者に届けられた州の税率が適用される見通し。税率は州ごとに異なるが、5~9%程度の州が多い。今回の判決を受け、ネット通販業者も各州に売上税に関する登録をするよう求められる。税金の申告や納付のルールは州によって異なるため、小規模なネット通販業者にとっては制度変更への対応が重荷になる可能性がある。)

  • 広告は引き続き収益成長を促進。第4四半期、プロモーテッドリスティング(検索の上位に表示される広告)は75%増の1億3,600万ドルの収益をもたらした。
  • 今年、プロモーテッドリスティングの収益は倍増し、合計7億ドルを超える広告の計画を達成に貢献。1年前から大幅な加速を開始。今後も2桁の広告収入の増加を期待
  • 構造化データを使用して検索ランキングを強化するアルゴリズムの改善により、広告のコンバージョンが増加。10億ドルの広告ビジネスを構築する計画は順調。
  • セラーハブ(販売者の管理ツール)を改善。(Terapeak※と統合)この機能は、価格設定オプションと使いやすい自動化されたエクスペリエンスにより、1日あたり100万以上のオファーに成長しました。

(※テラピーク(Terapeak)とは、ebayで落札データを見ることができるツール。もともとはebay公認の独立した会社が運営。2018年にebayに買収。)

M&Aの売却

  • brands4friendsを売却し、StubHubを有利な評価で売却することで合意。

brands4friends:2007年にドイツ・ベルリンで設立した「brands4friends」は、「Calvin Klein(カルバン・クライン)」や「DIESEL(ディーゼル)」などを含む600以上のブランドを取り扱い、ドイツでは約3.5万人の会員を持つ巨大サイト。2010年12月20日に買収。

StubHub:2000年に設立されたサンフランシスコに拠点を置くチケット交換および再販会社。スポーツ、コンサート、劇場、その他のライブエンターテイメントイベントのチケットの購入者と販売者にサービスを提供。米国最大の流通市場チケット市場から世界最大のチケット市場へと成長。2007年1月に買収。

地域別の概況

  • 英国はブレグジットに関する不確実性が、英国の成長率に圧力。
  • 2020年、Royal Mailと提携。eBay固有の機能により英国の消費者は、商品が追跡可能になり、いつ商品を受け取るかを決める事が出来る。
  • 韓国は、前四半期は安定していたが、利益率の低下による継続的な圧力と競争が激しい。
  • 日本とトルコは非常に成長している。

(まとめ)

  • Paypalスピード感が早い(提携しやすい業態とポジション)
  • 南米、中国と意欲的に投資し事業を拡大中。
  • 買収したHoneyのクーポン機能は親和性が高い
  • Honeyの自社評価が高い。
    • モバイルショッピングアシスタント
    • オファープラットフォーム
    • ドロップリストとウィッシュリスト
  • 現状は傘下のeBayが足を引っ張っている。(割合は低下)
  • eBayは短期的な売上を減らしてでも、長期的に成長できるように環境を整備している。
  • 広告収入が好調。リスティングが好調。
  • オンライン系はインターネット売上税の影響を受ける。
  • eBayは買収した企業を売却して資金を作っている。eBayの拡充に注力するのだろうか?売上は減少するだろう。自社株買いは進むかもしれない。

(おまけ)

eBayのインターネット売上税に対する言い訳感・・・。読んでいて気持ちが暗くなる。

それに比べてPaypalの圧倒的なスピード感・積極性が際立つ。

多少、誇張気味にも感じるが・・・

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