株式投資・雑記

インターネットと新型コロナの世界(第2波に備えて)Vol.2

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インターネット系のサービスに追い風となったCOVID19。

店舗の再開で、部分的には需要がオンラインからオフラインへの戻りつつあるようにも見える。一方でコロナ拡大による第2波が来るかもしれないし、今後の先行き不透明である。しかし、不可逆的な流れもあるように思われる。

現在の状況を、足元を確認することで、これからの7月~9月末までの決算期への備えとしたい。

今回、トランザクションの推移として、similarwebが無料で公開している情報を引用させて貰っている。役立つ情報を無料で公開してくれているので、確認して見て欲しい。より詳細な分析をしたいという人は、有料プランに入って分析してみるのも良いだろう。

オフラインショップ&オフラインショップ系

Walmart


出典:similarweb

ウォルマート、オンラインショッピングは7月をピークに下落傾向。

Target


出典:similarweb

ターゲット、オンラインショッピングは7月をピークに下落傾向。

Costco


出典:similarweb

コストコ、オンラインショッピングは8月をピークに下落傾向。

HomeDepot


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ホームデポ、オンラインショッピングは7月をピークに下落傾向。

Bed bath & Beyond


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ベッドバスアンドビヨンド、オンラインショッピングは7月をピークに下落傾向。

Best Buy


出典:similarweb

ベストバイ、給付金の影響か?5月にピークを迎えたが、最近、徐々に増加している。オンライン需要での好決算が期待できるかもしれない。今まで業績が振るわなかったのでPERも低め。

Nike


出典:similarweb

Nike、オンラインショッピングは7月8月をピークに下落傾向。

Lululemon


出典:similarweb

Lululemon、オンラインショッピングは7月をピークに下落傾向。何らかのプロモーションをしているのか?結構、増減が激しい。逆に言えば、マーケティングの効果がでやすい客層なのかもしれない。

ULTA Beauty


出典:similarweb

ULTA、変動がなだらか。

オンラインショップ系

Amazon


出典:similarweb

Amazon、変動がなだらか。

E-bay


出典:similarweb

ebay、7月8月をピークに少し減少。変動がなだらか。

Etsy


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etsy、7月8月をピークに緩やかに下落傾向。
Earnings Callではマスク需要で伸びているという話があり、個人的には一時的な需要増で急激に減少する可能性があるとみていたが、思ったよりも底堅く推移している。

手芸やビンテージ扱う電子商取引サイト。
キレイなフォントを使った女性向けの上品な越境ECサイトという印象。

WayFair


出典:similarweb

WayFair、7月8月をピークに下落傾向。
家具や家庭用品を販売するアメリカのeコマース企業。

Overstock


出典:similarweb

Overstock、7月をピークに下落傾向。
名前の通り、主にメーカーの余剰在庫やアウトレット品を販売しているオンラインの小売業。

Farfetch


出典:similarweb

Farfetch、7月をピークに下落傾向。
世界中のデザイナーのアパレル衣料品を扱う、インターナショナル・ファッションEコマースサイト。

Kirkland


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カークランド、7月をピークに下落傾向。
インテリア、家具、テキスタイル、アクセサリー、ギフトを販売するアメリカの小売チェーン。

小売りチェーンのカークランドは、創業者である「カールカークランド」と「ロバートカークランド」の名前に由来するらしい。

Kirklandといえば、コストコのカークランドシグネチャが有名だが、それとは別物。因みに、コストコのカークランドは、本社のあるワシントン州カークランドに由来する。

Paypal


出典:similarweb

Paypal、8月をピークに少し減少。

Honey


出典:similarweb

Honey、4月から下落傾向。

ブラウザ拡張機能を使って、アクセスしているサイトのクーポンを表示するサービスを提供。(Paypalが買収。)

Fetch Rewards


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Fetch rewards、ジグザグに推移。9月をピークを迎えている。

購入後のレシートを携帯アプリに読み込ませると、ポイント還元される。レシートにクーポンを印字するのに近いサービスを提供。アプリのダウンロード数が上位だったので、知ったサービス。これはWebサイトへのトラフィックなので、正確な状況の把握としては妥当でない可能性がある。

Mercado livre


出典:similarweb

Mercado livre、南米、ブラジルへのコロナ波及が遅かったのを反映してか、ピークのタイミングが、少し遅い。全体的になだらかな推移。7月をピークになだらかに下落。

Shopee (SeaのEC)


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Shopee、なだらかに水平に推移。

Wish


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Wish、5月にピークを迎え、なだらかに下落。8月にピークを迎え、すこし下落。売り手と買い手の間の取引を容易にするオンライン電子商取引のプラットフォーム。

Shopify


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Shopify、8月をピークに少し減少。なだらかに推移。

Wix


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Wix、変動がなだら。水平に推移。
ホームページ制作ツール。

Offerup


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offerup 9月にピークを迎え上昇中。
個人による中古品の販売サイト。アメリカ版のメルカリ。

Mercari


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メルカリ 8月をピークに少し減少。なだらかに推移。

メルカリはアメリカ展開もしているので、Offerupと比較。全体のトラフィックが93Mで、米国からのアクセスが25%なので、米国は24Mぐらい。上記のように、ライバルのOfferupは29Mぐらいなので、いい感じなのかもしれないが、直近はOfferup増加に対してメルカリは減少していて、押され気味な様子。

bigcommerce


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Big commerce、8月をピークに少し減少。なだらかに推移。
Shopifyに類似したサービス。

rakuten


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Rakuten 3、4、5月と増加して少し減少したが、なだらかに推移。

Aliexpress


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Aliexpress 8月をピークに少し減少。なだらかに推移。

中古車オンラインオークション

Copart


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Copar、7月をピークに少し減少。

IAA


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IAA、7、8、9月とピーク付近で横這い。

中古車のオンラインオークションの業界は、トランザクションだけを見ると、実は、ほぼ無風だったように見える。オンライン化が遅れていたIAAが追い上げているようにも見える。

サイトを見てみると、360°で外装内装が見れたり、検索のレスポンスが速かったり、IAAのサイトは、結構良さそうに見える。

Carvana


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Carvana、7月をピークに少し減少。
オンライン中古車販売。

オンラインビジネス支援

Zoom


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4月をピークとして減少していたが、8月から急激に回復。

9月からの学校の始まりの影響なのか?企業で本格的に導入されるようになったのか?中身までは分からないので、収益にどの程度、結び付くのか不明だが、実はZoomには第2波が来ているようである。

Slack


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Slack、3、4月をピークとして、減少後、9月に増加。

Microsoft


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Microsoft、4月をピークとして緩やかに減少して推移していたが、9月に増加。

Microsoft teams


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Microsoftのチームのドメインに限ると、変動が大きい推移になっている。9月に大幅に増加している。(米国33%増とメキシコ76%増の増加幅が大きい。)
Slack(チームコラボ)とZoom(テレビ会議)を足した感じという認識。

SalesForce


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Salesforce 4月をピークとして減少後、緩やかに増減しながら推移。

動画サービス、エンターテインメント

Youtube


出典:similarweb

Youtube 4、5月をピークとして緩やかに減少し、水平に推移。

Netflix


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Netflix 4月をピークとして緩やかに減少し、6月から8月に増加するも、9月に減少。

Hulu


出典:similarweb

Hulu 5月をピークとして減少し、少し下方に向けて推移。

トラフィックはNetflixの10分の1ぐらい。

Disney +


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Disney Plus 5月をピークとして激しく減少し、7月から9月は一進一退。

Roku


出典:similarweb

Roku 5月をピークとして緩やかに減少、その後、7月にピークを迎え緩やかに減少。

Spotify


出典:similarweb

Spotify 6月を底にして緩やかに増加。

Nintendo


出典:similarweb

Nintendo 4月をピークとして緩やかに減少して推移。9月に少し増加。

SNS

Facebook


出典:similarweb

Facebook ほとんど横ばいで推移。9月に減少。

Twitter


出典:similarweb

Twitter ほとんど横ばいで推移。9月に少し減少。

Instagram


出典:similarweb

Instagram 増加傾向にあるが、9月に少し減少。

LinkedIn


出典:similarweb

LinkedIn 増加傾向、ピーク付近で推移。転職先を探している人が多そうに見える。

Pinterest


出典:similarweb

Pinterest 緩やかに増加傾向。9月に少し減少。
注意:ピンタレストは国ごとにドメインを分けているので、正確には、その国のドメイン毎に調べる必要がある。

Tinder


出典:similarweb

Tinder 増加基調。9月にすこし減少。

Match


出典:similarweb

Match 増加傾向。9月に少し減少。

Snapchat


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snapchat 6月を底にして増加。9月に少し減少。

オンライントレード

Robinhood


出典:similarweb

失業給付金等の影響で投資が活況とも言われるRobinhood。給付金の弾切れか?9月に少し減少。

Schwab


出典:similarweb

チャールズシュワブも同じ傾向。

Etrade


出典:similarweb

Etradeも同じ傾向。

その他

Zillow


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不動産販売のサイト。8月にピークをつけて、少し減少。

Rocket Mortgage


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不動産販売、不動産ローン、ローン借り換え等のサービスを提供しているロケットカンパニーのサイト。低金利、在宅ワークの流れを受けて、不動産業界は好調なようであるが、8月にピークをつけて、少し減少。

Peloton


出典:similarweb

Peloton 4月をピークにして増減しているが、9月から増加している。
オンラインフィットネスのサービスと機器を提供。

Expedia


出典:similarweb

旅行業界のトラフィックは、4月を底にして、6月から横這い。

Chewy


出典:similarweb

ペット関連のEコマース。オンライン主体の生活必需品と変わらないなだらかな推移。

学術的資料1


出典:similarweb

学術的な興味として調査。
Amazonを超えるトラフィックを維持しながら、ほぼ一定で推移。9月に少し減少。
世の中に浸透した生活必需品の様な強さが伺える。

学術的資料2


出典:similarweb

学術的な知見を得るために調査。
ほぼ一定で推移。9月に少し減少。
コロナの影響を全く感じさせない底堅い需要の強さを感じる。

まとめ

小売り関連は、7月あたりをピークに減少傾向が見える。店舗に少し客足が戻っているように思われる。(注意:アプリへ移行している可能性もある。)その中ではBest Buyが9月に増加しており、在宅ワーク関連での電化製品の需要がありそうだ。

Zoom、Slack、Microsoftのトラフィック推移を見ると、9月から第2波の需要が始まっているようである。これは新学期が始まった学校の需要の可能性もあるが、在宅ワークが浸透し本格化つつあるようにも思われる。

7月8月と住宅関連は強かったし、都心から郊外に移住している人も多いようである。この流れは不可逆的な流れで、一度移住してしまったら暫く戻ってくることはないだろう。

4月に失業率は、高卒未満で21.2%に達したが、大卒以上は8.4%であった。在宅でも働けるような仕事をしている高学歴のホワイトカラーの失業率は低い。更にオンラインを主体とする情報系は、外食や旅行業界が苦しんでいるのを尻目に、好業績の企業が多い

失業不安の無い高所得者は、住宅ローンを使って、人が密集する場所を避けて郊外へ移り住んでいるようである。例えば、ニューヨークの北郊外に位置するウエストチェスターでは、住宅販売は11.7%増加し、販売価格は16.2%増加したという話もあるようである。

マンハッタンでは住居やオフィスのビルの一角にトレーニングルームを完備しているところが多いが、郊外に移り住んだような人たちは、そのような設備を使用できない。この郊外に移り住んだ高所得者層とPelotonの様なオンラインフィットネスのサービスは相性が良いように思われる。

一方で個人による中古品の販売サイトのトラフィックが増加している。物を大切に使う事は良い事だし、リサイクルは良いと思うのだが、2極化が進んでいるように見えて胸が痛い。

また、LinkedInは4月以降ずっとトラフィックが増えている状態で、SNSを駆使して仕事を探している層もいそうである。ここでも2極化が進んでいるように見える。

EC関連では、マスクでの一時的な需要と思われたEtsyが意外と強い。(トラフィックはMercadoLibre(ブラジルのみ)やSeaのShopee(インドネシアのみ)より多く、結構浸透しているサイト。)

Robinhoodを筆頭として、株取引のトランザクションは減少している。給付金の影響が切れてきているようである。

動画・ストリーミング関連ではNetflix、Hulu、Disneyは減少が見れるが、その中においてはRokuは比較的強そうに見える。

おまけ

ケーブルテレビからストリーミングへの移行は不可逆な流れに見えるが、そもそもエンターテイメントは一時的な需要が多いのかもしれない。

CRMのような顧客データや購買データが蓄積されるようなサービスはスイッチングコストが高く、強いように思われる。

引っ越しもスイッチングコストが高く、不可逆な流れであろう。ここには住居が変わる事による需要がありそうに思われる。例えば在宅ワーク関連での電化製品や、在宅でのワークアウトのPelotonであろう。

Zoomに関して、差別化ができていない直ぐに代替されるサービスだという見方もあるが、そもそも他のサービスは急激な需要増に耐えられるようなクラウド対応が出来ていなかったりするし、クラウド対応しているソフトの中でも動画の品質・通信量は他のサービスより良い。

更にZoom=ビデオ会議というような用語の使われ方をしており、これはLineやTwitterのように技術的な差別化だけでは説明が付かない次元の浸透率に達しているようにも思われる。直ぐに取って代わられるというような見解は、この視点が不足しているように思われる。ただし、合計訪問者数は2.17Bに達しており、Amazonの2.44Bや学術的な見解からすると上限に近い位置まで来ているようにも思われる。

最後に話を戻して、Pelotonについて語りたい。ワクチンが完成してコロナが終息すれば、みんなジムに戻ってくるという見解がある。しかし、私は、ジムに通っていたのだが、家でワークアウトする方が、自分の性分に合っているのが分かりジムを解約した。ジムの更衣室で、風呂上りのおじさんのお尻がペロトンになっているのを見たくないのだ。

もう一つ、COVID19によって、生活様式が変わりつつある不可逆的な話をしたい。3月下旬ごろ、スーパーにインスタントラーメンを買いに行ったのだが、みんな買いだめをしているらしく、いつも買っているものが品切れになってしまっていた。仕方なく、少し高めの物を買ったのだが、それが美味しくて、コロナ以降、リピーターになってしまった。コロナによって生活様式が変わってしまったのだ!(ちっさ)

昔、アップセルを促すために「パンが無いならケーキを食べればいいじゃない。」と言った人がいたけれど(ちがう)、 コロナで店頭から物がなくなった時って、これに近い状態で、いつもなら買わない物を買って食べることになり、美味しさに負けて恒常的にアップセルになってしまった。

なんの話か分からなくなりましたが、何かの参考になれば幸いです。

因みに個人的には本格的に金利が上がり始めるまではグロース株の一部に、まだアップサイドがありそうな気がしていますが、長期保有できるような水準ではないようにも思います。ご注意ください。

最近の業績が俯瞰できる「業界地図」っぽいものの記事も書いているので、良ければ参考に。

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