米国株 400社をデータ分析した結果をさらっと整理
400社全体の「決算時期、利益率、配当性向、配当利回り」を集計して分布を整理。
業界別の「配当利回り、配当性向、原価率、利益率、ROE、ROA、 ROIC、CCC」の平均値を整理。
分布や平均値を見ながら、自分の保有株の位置を確認してみてね。
決算時期
米国株の決算時期の分布をグラフにすると上記の通り。
- ほとんどの企業の決算時期は12月。
(決算報告の時期は1月ぐらいかな。)
利益率の分布
米国株の利益率の分布をグラフにすると上記の通り。
- 全体の55%が利益率15%以下である。
- 利益率20%以上は上位2割に含まれる。
- 利益率のボリュームゾーンは10%~15%である。
- 利益率15%以上のラインに壁がある。
利回りの分布
米国株の配当利回りの分布をグラフにすると上記の通り。
- 全体の25%が無配当である。
- 全体の80%が配当利回り2.5%未満である。
- 配当利回り2%以上のラインに壁がある。
配当性向の分布
米国株の配当性向の分布をグラフにすると上記の通り。
- 全体の25%が無配当である。
- 全体の25%は配当性向が20-40%である。
- ボリュームゾーンは配当性向30%である。
- 配当性向70%のラインに壁がある。(減配に注意?)
売上高総利益率の分布
米国株の売上高総利益率をグラフにすると上記の通り。
- 売上高総利益率は50%を中心に分布している。
- 言い換えると原価率も50%を中心に分布している。
研究開発費の分布
米国株の研究開発費の分布をグラフにすると上記の通り。
- 全体の約66%は研究開発費がない。※
- 20%以上のラインに壁がある。
(※研究開発費は異なる区分に費用が含まれている可能性もあります。)
販管費の分布
米国株の販管費の分布をグラフにすると上記の通り。
- 売上に占める販管費の割合は10-25%がボリュームゾーンである。
- 販管費は20%を中心に山型に分布している。
業種別の平均値
業種別「配当利回り、配当性向、売上原価率、販管費比率、研究開発費比率、受取・支払利息比率、TaxRate、純利益率、ROE,ROA,ROIC、売上債権回転日数、棚卸資産回転日数、仕入債権回転日数、キャッシュコンバージョンサイクル」の平均を表に示すと、下記の通り。
表の中で、特徴ある項目について、コメントすると下記の通り。
- 配当を出している企業の平均値は配当利回り1.99%
- 配当を出していない企業を含めると平均値は配当利回り1.52%
- REITは配当性向90%以上の制約と増資の影響で配当性向が高く見える。
- ヘルスケア、通信、テクノロジーは研究開発費の割合が高い。
- ハイテク・グローバル企業は節税等で支払っている税金が低い様子。(攻撃対象にされる火種だね。)
- REITは事業の特性上、2重課税をさけるため税金が優遇されている。
- 利益率は金融とテクノロジーが高い。
- ROICはヘルスケアとテクノロジーと金融が高い。
ざっくりと気になったポイントにコメントを入れてみました。
最後に参考として、コメント無しバージョンの
業種別 各指標の平均値の資料を添付しておきます。
(参考)各指標 平均値(業種別)
以上、400社の集計結果をさらっとまとめてみました。
保有株がどれくらい位置するのか
投資する際のひとつの目安として参考になれば幸いです。
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