【さらっと 銘柄紹介】Home Depot:HD ホームデポ
気になる株をピックアップ、さらっと銘柄を紹介します。
◆Home Depot:HD ホームデポ
ホームセンター、住宅リフォーム・建設資材・サービスの会社
◆10年分の財務諸表
- PL
- 売上:綺麗に伸びている。
- 利益率:販管費が綺麗に下がって利益率が伸びている。
- ROIC:33.14%(2018年1月)(TTM 39.31%)
- BS
- 債務超過
- 効率性
- CCCは35.46日で減少傾向。
- 棚卸資産回転日数は68.52日で減少傾向。
- 全体的に改善傾向。
- 配当、配当性向
- 配当性向は43.5%。無理せず安定した配当。
- 自社株買い
- 積極的。10年間で32.4%株を減らしている。
◆ポイント
右下の成長性のグラフがほどんどプラスになっていて非常に優秀。
安定した成長、高いROIC、無理しない配当。
コストダウンと、効率性向上の傾向がみられる。
債務超過状態に一抹の不安を感じる。
ROIC > 配当利回り > 社債調達金利なので、
負債の増加は合理的であり、問題ないとおもわれるが、評価が分かれるところ。
株のような足の速い資金より、長期固定金利(3.74%程度)の社債で資金を調達した方が、経営が安定するという見方もできる。
(補足)
2019年3Qの決算(11/19)で、成長はしているが、実績が予測に届かなかったため、株価は時間外で-6%となった。
Earning Callで詳細を確認すると、売上の伸びが予想に届かなかったのは、市況の悪化でなく、投資回収が遅れているためとのこと。
ホームデポは、DIYやリフォーム関連の銘柄のため、住宅市場の動向をあわせて確認する必要があるが、住宅着工件数の直近の指標は、悪くなかった。
原価の悪化は関税の影響。 SKU単位(在庫管理の最小単位)で仕入れ先を変更して対策している。B to CのDIYだけでなく、 B to Bのプロ向けに注力中。 とのこと。
「投資回収が遅れている。」の部分について、予想より投資の効果がでていないので「ダメ」と評価することもできるが、状況はそれほど悪くないし、方針も良さそうに見える。
急騰する事はあまり想定できないので、チャートを見ながら、底打ちが確認できたところで買っても良いかもしれない。
オンラインストアの占める割合は、まだ小さいが成長中。オンラインストアの注文は50%以上が店舗での引き取りになっている。広大な店舗で探すのが面倒な人や、即日受取したい人に利用されている。
ネットとリアルをシームレスに連携させるOne Home Depot のオムニチャネル戦略が手くいっている様子。
🐳ひっぺん⛴(米国株/働かない革命軍)@beikoku_kabu
BOPIS:Buy Online Pick up In Store オンラインで注文。店舗に取りに行く。 急いでいる時や、お店で探すのが面倒な時に便利。ウォルマートが好調みたい。 お店のロッカーにQRコードをかざして商品を受け… https://t.co/D3fULIb4bn
ホームデポについては語りたいことが多いが、取り止めがなくなるので、見出しだけ。
- オムニチャネル戦略
- 店舗受取のロッカー
- ジオフェンシングによるプロモーション
- クーポンによる在庫の調整
- ギフト券による資金効率の向上
- オンラインストア
- 洗練されたデザイン
- 商品の細かな仕様比較できる利便性
- ユーザ毎に表示コンテンツの最適化
- SKU単位の原価管理(輸入先を変更し関税の影響を相殺)
- 自動化された独自の配送センター
DIYの文化のない中国に出店して撤退した過去もある
- 購買層は都会のマンションに住んでいてDIY需要がない。
- 中上流層は肉体労働をしない。
まぁ、それを織り込んだ価格になっていると思うので、期待しすぎも良くないです。
(11/21時点でPERが22.15 )
以上、ホームデポの紹介でした。
値上がりを保証するものではありません。投資は個人の責任で行ってください。
4半期決算、PER、市況、ニュース、チャートの確認をお勧めします。
(PERは15倍(~25)ぐらいに収めたいが、良い株はだいたい高い…)
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