株式投資・雑記

財政出動と株価(給付金の行方)

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財政出動と株価の関係(給付金の行方)

財政出動が確定したので、「一時金給付金」「追加失業手当」が与える株価への影響を考えて見たい。

以前、似た記事を書いているけれど「一時給付金」については分析できていなかった。何とか分析する方法は無いものかと、頭を捻って考えて見たので、一つのアイデアとして、参考にしてみて欲しい。

株価 と マネーサプライ の相関性


出典:TradingView

マネーサプライ(M1,M2)と株価(S&P500、QQQ)の推移を重ねると上記のようになる。(増加率の幅を調整して、相関がある様に見せているという部分はあるけれど)マネーサプライと株価の推移には、ある程度、相関があるように見える。手元にある現金から投資資金を捻出すると考えれば、この相関性は当然のようにも思える。

そして、現在、足元の状況はというと、財政出動が決定し、「追加失業手当給付 毎週 $300」「一時金給付 $600」が確定した。

1月以降のマネーサプライの増加が、ほぼ確定的な状況で、今回の財政出動が与える株価へのインパクトを過去の推移を参考にしながら予想してみよう。

マネサプライ、マネーストック、M1、M2という用語が分からない人は、過去の記事を参考にして欲しい。

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では、財政出動による株価へのインパクト見てみよう。

マネーサプライ(M1,M2)の推移


出典:TradingView

マネーサプライ(マネーストック)の増加には、

FRBによる金融政策(マネタリーベースの増加、低金利)や、GDPの増減や平均給与の上昇など複数の要素が含まれているけれど、現状維持で、それらを変動しない要素とみなしてよいのであれば、マネーサプライの増加分を単純化して、「追加失業手当による増加」「一時給付金による増加」に分解するのも一つのアイデアとしては良いように思われる。

そこで、9月以前のマネーサプライの増加率(傾き)を「追加失業手当(毎週 $600)」によるものと仮定し、過去に向かって、緑の様に線を延長してみる。

すると、赤の線の様に、マネーサプライの推移と乖離が発生する。

前回の景気刺激策法案は2020年3月27日に成立しているが、単純化すれば、その日以降の乖離が「一時金給付 $600」による乖離だと見なす事ができるだろう。

因みに、ココでもう一つポイントがある。それは、乖離が解消されるまでの期間は1か月から1か月半ぐらいであるという点。

コレがなにを表しているかと言うと、給付金がみんなの手元に届くまでに、1か月~1か月半ぐらい掛かかっているという事を示していると推察できる。

財政出動のマネーサプライへのインパクト


出典:TradingView

この「追加失業手当増加分の傾き(緑)」と「一時給付金による乖離(赤)」を今回の財政出動に規模に応じて、1月以降のマネーサプライの推移を延長すると、上記の様になる。

財政出動の株価へのインパクト1


出典:TradingView

ここで、株価の推移を重ねてみると上記のようになる。

ここから、ざっくりと超楽観的な株価の予測をしてみよう。

財政出動の株価へのインパクト2


出典:TradingView

ここで、過去の記事で書いたように、M1の増加は、年末商戦のオンライン決済の支払いに向けた現金確保で異常な推移になっているように見えるので、保守的に考えて、M2の推移を延長したものを株価の予測に使用するものとする。

赤のラインは3月末(追加失業手当の給付期限)を一つの目安としたマネーストック(M2)の推移予想である。

従って、今後もM2の推移と、株価の推移に相関性が保たれるとするならば

S&P500$4100ぐらい(10%増)QQQ $350(13%増)ぐらいを目指してもおかしくないように見える。

因みに、前回の一時給付金は1か月~1か月半ぐらいで、ほぼ給付が完了しているようなので、今回も、それと同様に考えるのであれば、1月の初旬~2月初旬・中旬ぐらいまでが、一番株価が上がり易い状況にある様に思われる。(追記で修正しています。)

(個人的には、仮想通貨も同じような動きになるのではないかと少し期待していたりします。政権交代、法人税の増税等、政治から、少し距離を置く仮想通貨の動きにも注目しています。)

3月末ぐらいに、この結果を検証してみたいと思います。

全くハズレていたら、笑ってやってください。(笑)

追記 1/10

給付金の配布状況を調べていたところ、早い人は去年のうちに受領している様子。

2回目という事もあって、前回より配布のスピードが速い様子。

更に、IRS(内国歳入庁)は1月15日から確定申告が始まるので、それまでに配り終えようとしているらしい。

1月の初旬~2月初旬・中旬ぐらいがマネーストックの増加率が高いと想定していたけれど、実際のスピード感はもっと早くて、1月15日(金)以前にピークを迎える可能性がある。

追加で給付金を配るというような事をバイデン氏が発言しているので、どうなるか先が読めないところではあるけれど、現在の状況だと上記を意識した方が良いように思われる。

給付金は確定申告時に銀行口座を通知したあると、その口座に振り込まれたりするみたいなんだけど、確定申告用ソフトの turbotax(Intuit)が提供している情報によると下記のような問題が発生していたらしい。

The IRS recently began issuing a second round of stimulus payments to those eligible. Unfortunately, because of an IRS error, millions of payments were sent to the wrong accounts and some may not have received their stimulus payment.

出典:turbotax blog(リンク)

訳:IRSは最近、適格者に2回目の給付金の発行を開始しました。 残念ながら、IRSエラーのために、何百万もの支払いが間違ったアカウントに送信され、一部は刺激的な支払いを受け取っていない可能性があります。

残念ながらじゃないよw

さすがのアメリカンクォリティーである。1月8日には問題を解消して配布を再開している様子。

フォローをしておくと、引っ越ししていたり、既に銀行口座をCloseしていたりといった事が理由だったりもするみたいなので、単純なミスでもなさそう。

注意事項

これは、過去の推移から見た予想であり、今後を保証するものではありません。

前回より給付金は少ないので、個人の消費に使用されて株価にインパクトが無い可能性もあります。

また、1月初旬に発表される雇用統計や、上院下院の議席の行方(トリプルブルー)、政権交代、増税、金利、為替、コロナなど、他の主要な要因により株価が大きく調整する可能性もあります。

一つの楽観的な見方のアイデアとして参考になれば幸いです。

おまけ

昔、マンハッタンに住んでいた時に、後輩が観光にやってきたのでNYを案内したことがある。

その時に、ウォール街にある「チャージング・ブル」を訪れた。

株価が上がる事を、雄牛が角で下から突き上げる事を模して「ブル」と言い、株価が下がる事を、熊が腕を振り下ろして上から襲う事をイメージして「ベア」と言う。そして、これはブル相場・好景気を象徴している像なんだ。と解説したところ、

後輩は喜んで写真を撮っていたのだけど、

ふと一言、「じゃあ、どこかに熊もいるんですか?写真撮りたいっす。」無垢な瞳で聞いてきた事があった。

好景気の象徴を何だと思っているんだ?という驚きの発言である。

ここから少し時間かかるけど、熊本か北海道に行けばあるかも。と提案してみたけれど、やめときますという反応だった。

まぁ、そんなこんなで、気付けば、丑年。

「株」と「牛」と言えば、このチャージング・ブルでしょう。

と言いながら、後ろからのアングルの写真を引っ張り出してくるのが、私らしい。

「きん」的なものと「うん」的なものが連想されるアングルなので、縁起が良さそうである。

年明け早々に下ネタである。

今年もよろしくお願いします。

皆様のご健康ご多幸を心よりお祈りいたします!

そして、皆様に「きん・うん」のご利益がありますように!

 

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